金滅の刃
時は令和時代。
とあるところに1人の男がいた。
この男競馬に狂い、今月も大切な諭吉さんたちを犠牲にしてしまった。
そして残りは一葉ちゃんが1枚という状況で給料日までの1週間を耐えないといけない。
ジックン『あー。今月もやってしまった。
今月こそはと思ってたのにどうしてこうなるんだよ。もう最後の一葉に賭けるしかないのか。でも外したら破滅だ』
そんなうなだれる男の元に駆け寄る1人の男がいた。
???『ヒャッハー。』
ジックン『あ、あなたは?』
コロ助『私は馬柱コロ助。マイナスの思念を感じ取ってここに来た。どうやら君のようだね。』
ジックン『もういいんです。競馬も勝てないし、お金も無いし、もうどうでもいいんです。どうにでもしてください。』
コロ助『生殺与奪の権を他人に握らせるな!!
惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!
そんなことが通用するならお前の諭吉は殺されてない。奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が馬券で勝つ?勝つ方法を見つける?
笑止千万!!
弱者には何の権利も選択肢もない。
悉く強者にねじ伏せられるのみ!!
競馬で勝つ方法は競馬の鬼(猛者)なら知っているかもしれない
だが鬼共がお前の意思や願いを尊重してくれると思うなよ
当然俺もお前を尊重しない
それが現実だ
なぜさっきお前は一葉を使おうとした?
あんなことで自分のメンタルを守ったつもりか!?
なぜ知恵をふるわなかった
なぜ俺に諦めを見せた!!
そのしくじりで今まで諭吉を取られている』
ジックン『うぅ・・・』
コロ助(泣くな。 絶望するな 。そんなのは今することじゃない。お前が打ちのめされているのはわかってる。諭吉を殺され回収率は大きく100%を下回り、つらいだろう。 叫び出したいだろう。
わかるよ。
俺があと半日早く来ていればお前の諭吉は死んでなかったかもしれない。
しかし時を巻いて戻す術はない。
怒れ 。自分の下手さが許せないという強く純粋な怒りは手足を動かすための揺るぎない原動力になる。
脆弱な覚悟ではお金を守ることも増やすことも諭吉の仇を討つこともできない。
ジックン『くそー。自分の下手さが許せない。絶対上手くなってやる。絶対に勝ってやる。』
コロ助(そうだ。その怒りの感情を糧に馬券の勉強をするんだ。怒りや嫉妬のマイナスの感情は強いモチベーションとなる。)
ジックンよ。狭霧山の麓に住んでいるヒャッハー師匠という老人を訪ねろ。
コロ助に言われて来たと言え。
略敬
ヒャッハー師匠殿
競馬で勝ちたいという少年をそちらに向かわせました。
諭吉が惨殺され、生き残った一葉も使いそうでしたが守りきれると判断致しました。
このものには何か他とは違うものを感じます。あなたと同じく鼻が利くようです。
もしかしたら突破して受け継ぐことができるかもしれません。
どうか育てて頂きたい。
手前勝手な頼みとは承知しておりますが何卒御容赦を。
ご自愛専一にて精励くださいますようお願い申し上げます。
匆々
ジックン『なんなんですか?この寸劇は(笑)』
コロ助『思い付いちゃったから、やらずにはいられなかった(笑)まあ何が言いたかったかというと、寸劇の中で言ったように強い怒りや嫉妬といったマイナスの感情は他の人に向けるとダメだけど、それを上手く行動するためのモチベーションに変えられると凄いパワーがあるよということです。例えれば太ってる人がフラれて、『くそー。絶対に痩せてキレイになって見返してやるー。』こういうのも怒りをダイエットすることへのモチベーションへ上手く変換している例だよね。
皆さんも馬券で負けて悔しい気持ちや怒りを『絶対に上手くなってやる』と勉強するためのモチベーションに変えて頑張りましょう。